用語集

コストリーダーシップ戦略

市場では同じ品質、同じ性能の商品があった場合、購入の大きな決め手の判断材料になるのは価格です。
しかし価格はどの会社もいい加減に決めているわけではなく、製造から販売に至るまでの人件費を含めた諸経費に利益を加えて決まるものですから、大きな差はでないことが一般的です。
しかし、生産規模や販売規模、原料調達製造プロセス、物流システムなどの優位性に基づいて他社より低コストを実現すればシェアは一気に拡大します。
簡単に言えば食材の一括大量仕入れで納入単価を安く抑えたり、調理過程を合理化したことによって低価格の飲食を提供する居酒屋のような例があります。
こうした取り組みがコストリーダーシップ戦略と呼ばれます。

お役立ち情報

仕入れを安くするとしても原材料の質が落ちれば商品の価値も下がってしまいます。
コストリーダシップ戦略で比較的簡単に実践で見ることは、ほぼやりつくしていると言ってよいでしょう。
残っているのは人件費の削減ということになります。これは、現実問題として最低賃金と言う決まりがありますから報酬額を一概に下げるわけにはいきません。
そのかわり既存の量の業務を少ない人数で作業させるという、全体で見ると人件費が下がるような方式が最近はよく見られます。
コストリーダーシップ戦略は労働者にとっては、やや危険な状況に移りつつあるのかもしれません。