用語集

トレードオフ

トレードオフとは一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないような状況のことを指して使われる経済学用語です。
経済学用語と言ってもトレードオフの関係自体はさまざまなところで見られるものであり、例えば分かりやすいところではインターネットでやり取りする画像データのファイルサイズとその精密さの関係が挙げられるでしょう。
基本的に画像データは美しさと精密さを求めていけばファイルサイズが大きくなっていきますが、だからと言って一枚の画像に何十メガバイトもの容量を割くべきかと言われると、ほとんどの場合はそうではありません。
この場合は「ファイルの容量と精密さ」が、片方を追求すれば片方を得られない、何かを引き換えにしながら最適化する必要性があるトレードオフの関係にあると言えるのです。

お役立ち情報

トレードオフの考え方はさまざまなところで応用できますが、最も重要なことになるのは安全性評価の部分です。
例えば自分がこれから多額の利益を見込める取引に臨むとして、そのためには何を代償にすることになるのか、その代償とリターンは見合ったものかなどを評価する際にこの考え方は重要になるでしょう。と言ってもトレードオフの考え方が常に最善であるわけではなく、これにとらわれすぎるとより重要なポイントを見逃すこともあります。
そのため予測や評価ということでは活用できるものの、物事の最終判断においては別の基準も併せて使うように心がけてください。