用語集

5F

5F分析の5Fは５つの力（5 Forces）を意味しており、業界の収益性を決める５つの競争要因を分析することで、業界の構造分析を行うというものです。
提唱者はアメリカの経営学者であるマイケル・ポーターで彼の著書である「競争の戦略」で広く知られるようになった考え方です。
５つの力としては「供給企業の交渉力」「買い手の交渉力」「競争企業間の敵対関係」といった３つの内的要因に加えて「新規参入業者の脅威」「代替品の脅威」の２つの外的要因を加えたものです。
これらは業界全体が常に晒されているものであり、これらを組み合わせ客観的に推し量ることによって業界全体の魅力度を測ることができ、経営戦略や商品戦略を立てる際に非常に役に立つものとなります。

お役立ち情報

5F分析はあくまでもその業界全体の状況を知るためのものであり、その使い方はさまざまです。
一般には、その業界に属している企業が自身の置かれている状況を把握するために行うことになりますが、新規参入を目指す場合にもその業界に入り込める可能性について調べる際にも活用することができます。
いずれにしても業界内の状況を知ることで戦略を立てやすくなり、また将来の目指すべきポジションの設定をするのが容易になるメリットがあります。